会社と一概に言っても色々な業種、規模、歴史がありますよね。
その業種、規模、歴史によって組織の年齢構成も大きく変ってきます。
ITベンチャー系の会社は若い世代の方が多いですし、重厚長大な会社(重化学工業等)のような会社は上の世代がしっかり在籍しています。
それぞれのメリットとデメリットを私なりにざっくりと考えると、
前者のような会社の良いところは、自由闊達でしがらみに囚われずに大胆に行動でき、社歴に関係なく若い世代が役職につきリーダーになり、実力主義で賃金にも反映されやる気に繋がりやすい環境になっている場合が多いです、反面として成果主義のため常に社内での競争に晒されて、将来的を見据えて皆んなが安心して働きやすい環境の要素が少なくなってしまい離職率が高くなりやすいです。
後者のような会社の良いところは、労務管理がしっかりており社員の人事制度もしっかりしていることから社歴を積むと役職もつき、賃金も順調に上がり安心して落ち着いて長期で仕事が出来る環境になっている場合が多いです、反面として世代交代がなかなか進まず(年功序列のしがらみが強い傾向)若い世代の方達がなかなか活躍する場面が少なくなって組織が硬直化しやすいです。
となります。あくまで2分類して分析したただけですのでざっくりですが💦

中堅社員の特性を知る

ちなみに私が勤務している会社は上記でいうと後者の会社です。
ですから、世代のカテゴリーもその括りの会社として紹介させて頂きます。
中堅社員は30代〜40代前半までの方とします。
この世代の方々が会社における立場は非常に重要です。
・もう仕事は一通り習得し、専門性もしっかり高まってきてます
・後輩、部下もいて責任ある立場になっている方も増えてきます
・職場での存在も大きくなり、貢献度合いの影響力も高まってきてます
・やりがいと楽しさが感じれ、社会人として成熟期に向かってます
・家庭の事も充実し、公私ともにフル回転になる場合が多いです
・これから社会人人生の大きな岐路に立ちます
・同期との差も少しづつ明確になってきます
・仕事に対するモチベーションの差も大きくなってきます
等々、あるのではないでしょうか!
要は大事な勝負の時だよ!と言う事です(ざっくりまとめた😁)
接し方
この世代をマネジメントするには若手と同じような接し方は必要ありません
何しろ一通り分かっているわけですから
むしろ自分で考えて小さな失敗(チャレンジ)を繰り返す事が大きく成長するチャンスが生まれる時期です!
その為、この世代のマネジメントとして
○役割を与える
社内のプロジェクトリーダーを任せる
後輩の面倒を任せる
成果の責任を負う
社外(他部署)との交渉にあたらせる
リーダーがいない時の代役を任せる
要は任せて伸ばす時期だと言う事ですね!
そして、
○接する姿勢
安易にいちいち褒めない
いちいち注意しない、フォローしない
部署の全体成果に繋がる事、皆んなの見本になることはしっかり評価する
次のステージはどんなものがあり、今後のストーリーを囁いて考えさせる
次のステップも踏まえて、仕事への姿勢、態度、考え方を示す
私はこんな感じを意識してマネジメントを行なっています
一般的にも、ほぼこの時期に会社員としての実力(社内評価)はほぼ決まります!
ここで苦労した事、失敗した事、上手くいった事、楽しかった事、自分の考え方等が間違いなく次のステップの基盤になります
育てる力、送り出す力

この世代に私の行なっている大事な事があります
まず有望なスタッフには、次のステージ(役職)があることを激励含めてはっきり伝えます、目指させます!
これをはっきり言える立場の人は限られます
要はその立場を経験した人が、力強く指し示すしかありません
※なってもない人は言えません
そうしないと有望な人材が、いつの間にか守りに入って能力が開花出来ない場合があります
「まだまだこんなことで満足しないでよ!、次は〇〇になって欲しい!すぐなるつもりで仕事をしてくれ!」と伝えます。
実際、言われて嫌な気持ちにはならないみたいです(笑)
必ず、「はい!目指します!」「そのつもりで頑張ります!」と力強く言ってくれます。
そして次に大事な事
それは有望な人である本人へ伝えるだけでなく、ちゃんと人事権のある人に根回ししていく事です!
有望な人が自分の部下なら、自分が一番その部下の事を知っている訳です。
ならば評価していると言うことを、ちゃんと上(決定権のある人)に伝えるのです(繰り返し軽く言うことが大事です)
「〇〇はもう次のステージに立つ準備をしてます、もういけますよ!」
「随分成長しました、やらせてみたいです!」
人事とはそういうものです(大人の世界ですよね〜😅)
リーダーはマネジメントを通してスタッフを育てる事が役割です。
当たり前ですが、自分で成果を出すプレイヤーでなく、スタッフに成果を出させて育てることが一番需要な役割となります
そして育てるだけでなく、ちゃんと次にそれ相応の立場で送り出す大きな責務があります
※正直、この育てる、送り出すのは上司の力が大きく影響するのです
その為には、リーダー本人が育てる、送り出すという力や意識をしっかり持っておかないといけません
そして送り出すときは一言、
「俺を超えてみろ!」
と言ってあげて下さい。
オススメ書籍
次世代のリーダーには必ず読んで頂きたい書籍があります!
私はこの本を何気なくスタバで読んだら休みの日曜日の午前中でしたが、アドレナリンが出まくりました。
日本一有名な居酒屋を創業し、数百人の高校球児を甲子園に導き、全国の経営者からも引っ張りだこ!
究極のリーダー論として、どのような姿勢で仕事に臨めば良いかを著者の大嶋さんが語ってくれてます!
本当に読んで頂きたいです!
次世代の優秀なリーダーはこういう姿を目指して頂きたいです!